映画のような Way of life

映画・映像制作のための情報ブログ。ネタばれアリ。

【ミニッツライナー】日にち薬(ネタバレあり)

この記事にはネタバレがあります。

 

今回は、10月1日の『あしたのSHOW』で放送された

『日にち薬』でミニッツライナーしてみたいと思います。

 

 

監督は、永田琴監督。

WOWOWぷらすと』をチェックしている僕としては、

東野圭吾原作のWOWOWのドラマの監督で、

岩井俊二監督に師事していた人というイメージ。

 

 

中谷美紀性同一性障害を演じる。東野圭吾『片想い』初映像化!

 

 

WOWOWぷらすと』にも何度かゲストで登場しています。


 

岩井俊二の回でも、松崎健夫 (松崎B)さんに、

ほんのちょっとだけ(ホントにちょっとだけですが)触れられていますね。


 

では、

『日にち薬』

ミニッツライナー!

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日にち薬

監督・脚本:永田琴
 

奈津:谷村美月

辻幸太朗:布施紀行

仁科:水沢奈子

 

 

  1. 奈津、縁側に寝転がり外をぼんやり眺めて回想する。タイトル『日にち薬』。
  2. 奈津、好きなサッカー部の男子、辻幸太朗の写真を画像処理ソフトで引き伸ばして拡大。プリントアウトしてブロマイドを作る。
  3. 奈津、弓道部の活動後の放課後、廊下ですれ違った幸太朗の話かけられた事から、彼の行動をこっそりと窺うようになる。
  4. 奈津、部活の後に廊下で幸太朗を待ち伏せてすれ違う事を日課にする。
  5. 奈津、いつも外れてばかりの弓道の的に矢を当てた事で、幸太朗に告白する決意をする。
  6. 奈津、誰もいない幸太朗の教室で黒板に『好きです。』と書いて自分を鼓舞しようとするが、そこへチアリーディングの女子、仁科がやってきたため、慌てて教壇の机の下に隠れる。
  7. 幸太朗が教室にやってくる。奈津、幸太朗が黒板の『好きです。』を見て「俺も」と仁科に言った事に動揺。そそくさと教室を出て行こうとする奈津だったが、その背中に幸太朗の「(誰だか)知らない」の言葉が突き刺さる。
  8. 奈津、校舎の傍で泣きじゃくる。
  9. 奈津、縁側に寝転がり外をぼんやり眺めている。場面変わり、鍵の付いた『他人に言えない事を書く』ノートがめくられていくが、そこには『好きです。』の一文だけが毎ページに書かれ、最後のページだけ『好きでした。』と書かれている。
  10. 奈津、縁側で小さな花をみつて微笑む。「失恋の心の傷も(中略)月日を重ねるといつしか自然に治ります。それを『日にち薬』と言います」

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大人になりかかっている女の子が凄く表現されてるなぁという感じのする可愛い話でした。

 

場面(場所)を展開させながら、10分くらいで心の成長や変化を表現するには、

こういうふうに1エピソードを掘り下げてかたちにするんだな、と参考になります。

 

 

ラスト間際の

「好きです。」

「好きです。」

「好きです。」

「好きです。」

「好きです。」

「好きでした」

 

いい観せ方ですね。

 

 

では、

『日にち薬』

ミニッツライナー

でした。

【映画のための読書】1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド―小説のメソッド 初級編 その2

この記事は本の内容に触れます。

また、記事中の意見等はブログ管理者の個人的なものです。

ご了承ください。

 

 

第二日 小説とは何だろう? PARTⅡ

第三日 文章を書いてみよう

 

前回の記事はこちら。

第二日 小説とは何だろう? PARTⅡ

第二日は、文体・レトリック・小道具の話になります。

文体・レトリック、これこそが小説が小説たらんとする部分ではないでしょうか?

これによって、その小説や小説家のカラーが出るところなのではないかと思います。
なので、脚本のト書きには直接関係ない部分という事でここで取り上げる事は割愛させていただきます。 
ですが、書いてある事は置き換えて考えれば、セリフなどの部分で脚本に役立つところがあるんじゃないかとは思いますので、気になる方は本著を読んでみてください。
 
 

第三日 文章を書いてみよう

第三日は、実際に書いてみます。

ここでは、著者から“お題”が出されます。

そして、“添削”と銘打ち、書いたものを著者の例文などと照らし合わせて確認していくのですが、ここはやはり本では限界がありますね。

ページ数を使って説明されているのですが、添削というには無理があるように思えて、読書中、これを自作でやる場合の応用方法を考えるのに思考が奪われてしまい、ここを読み進めるのが僕はちょっとキツかったですね。

この後、書く時は主観で書き、読む時は客観的に読む事が説明されます。

また、推敲・リライトのコツでは、時間を空けて読み返したり、声に出して読むようにしたりなど、初心者以外は、だいたい分かっているような事だったりしますが、何度か書いた事がある人だと逆に馴れてしまっていて、読み返す時につい忘れてやっていなかったりするので、自分の推敲の方法を初心に返って見直すのに参考になるかもしれません。

そして、読み手に伝わる文章とはどう表現すべきかが、例文をもとにして解説されていきます。

 

第三日は、ちゃんと読んで理解できれば大分表現力がつく気がします。
僕は読むのキツかったー。
まぁ、実際、推敲・リライトって苦行に感じる時ありますからね。
なので、その方法を学ぶのも苦行っぽいのは理にかなっているのかもしれません。
 
 
もしかして、そう思うの僕だけなのかな? あなたは好きですか? どうです?
 

 そして、また後日へと続きます。

 

 

【ミニッツライナー】背比べのあと(ネタバレあり)

この記事にはネタバレがあります。

 

9月4日の記事で紹介した『せびろやしき』同様、『あしたのSHOW』で17日に取り上げられていた、『背比べのあと』をミニッツライナーしてみたいと思います。

 

 

監督は、柴田啓佑さん。

この作品、僕は以前にYouTubeで短編映画を集めてた時にみつけて既に観ていました。

この日の番組では、同監督のもう一本『窓の外側』という作品も放映されていました。

こちらの作品も同じように以前にYouTubeで観ていたのですが、同じ監督作とは気づいていませんでした。

ただ、分かってから観ると、両方とも作品のトーンやリズムや主人公の変化の温度感など通じるところがあって、それがこの監督のカラーになっている感じがします。

 

では、

『背比べのあと』

ミニッツライナーで解体!

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背比べのあと

監督:柴田啓佑
脚本:柴田啓佑
 

清水健介:吉岡睦雄

清水明子:村井美樹

清水ちひろ:小林柚葉

清水健太:榎本楓

 

 

  1. 健介、会社の昼休みに屋上で調理パンを食べる。愛妻弁当を食べる後輩に会社帰りに呑みに行かないかと誘うが、家族サービスがあるのでと断られる。タイトル『背比べのあと』
  2. 健介、自宅マンションに帰る。ちひろと健太が姉弟喧嘩している。健介、疲れた様子でソファに座る。新しくマンションに越してきたばかりで家族みんなが夢や希望にあふれていた頃を思い出す。
  3. 健介、喧嘩ばかりのちひろと健太を怒鳴り、ふてくされて投げやりな片付けをして、柱に傷をつけた健太の腕を掴み更に怒鳴る。明子、その様子を不安げに見つめる。
  4. 明子、環境の変化に戸惑う子供達を庇いつつ、健介をなだめようとするが、健介は否定されているように捉えてしまう。
  5. 明子、かかってきた電話に出る。相手は健介の母。場面代わり、健介、全員喪服姿の家族達と実家にいる。親戚の子が柱の背比べの傷を見つける。
  6. 健介、柱についた自分の背比べのあとを見つめる。そして、自宅マンションへの帰り道、家族たちの後ろ姿を見つめ何か思う。
  7. 健介、自宅マンションに帰ると、柱に健太とちひろの背比べのあとをつける。
  8. 健介、会社の昼休みに屋上で愛妻弁当を食べている。コンビニ袋をさげてやってくる後輩に会社帰りに呑みに行かないかと誘われるが、家族サービスだなと冗談めかす。
  9. エンドロール。健介、道を歩いている妊娠中の若い夫婦を微笑ましく眺める。清水家のみんなで健太の誕生日を祝っている。
  10. 健太とちひろの傷が刻まれた柱。その上の方には健介。そして、更にその上には、再び健太の傷がある。

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では、

『背比べのあと』

ミニッツライナー、終わり。

【ミニッツライナー】Mother(ネタバレあり)

この記事にはネタバレがあります。

  ※2018年9月17日に公開した記事ですが、記事中で紹介している作品のDVD情報を追加して2018年10月7日に再度公開しました。

 

このショートムービーはYouTubeで観られる三菱電機の『ニクいねぇ!シアター』の第一弾の作品です。

 

 因みに、LONGver.です。それでも7分弱ですけど……

 

 

『Mother』といえば、坂元裕二脚本、松雪泰子主演のTVドラマがありましたね。

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主演は、上白石萌音

上白石さんといえば、妹の上白石萌歌が出演している『義母と娘のブルースが明日、最終回ですね(この記事は2018年9月17日のものです)。

のDVD&ブルーレイが発売決定してますね(この記事は2018年10月7日のものです)。


こちらのTVドラマについては、ドラマ化以前に僕は原作を読んでいました。

なぜかというと、脚本制作の参考として、特に起承転結(こちらの記事でほんのちょっと紹介しています)やプロットポイント(このあたりの詳細はまた別の機会に記事にしたいと思います)を考える時に役立つかなと思って、4コマ漫画を探していてみつけました。

で、この原作なんですが、基本的に4コマで話は一応完結するんですが、全体の流れとしてはそれを1つのエピソードにして連作にしているんです。僕が4コマ漫画をあまり読んだ事がなかった事もあり、4コマ漫画界ではフツーなのかもしれませんが、こういう4コマ漫画もあるのね、と思った記憶があります。

 

余談ですが、この上白石姉妹、笑った顔がいいなぁと思います。付け加えると、困った顔としかめっ面が似合います(いい意味で)。

 

 

で、『Mother』。

監督は、尾形竜太。

映像ディレクターで、映画監督はやっていないようですが、映画やドラマの編集や演出をやったり、タイトルバックをやっていて、舞台やドキュメンタリーにも関わって、多岐にわたって活動しているようです。

同じ、上白石萌音主演で、周防正行監督の『舞妓はレディ』では、演出補とミュージカルパート編集をやって、メイキング番組の監督もやっていますね。

 

脚本は、遠山絵梨香。

オリガミクスパートナーズというクリエイター専門のプロダクションに所属しているようです。脚本家としての作品はそれほど多くなく、目立って活動をしているわけではなさそうです。

このプロダクションには、『いぬやしき』『ブリーチ』と今年立て続けで2本が劇場公開されている、佐藤信介監督も所属しているみたいです。

 

これ、脚本が綺麗ですね。

何がって、7分弱の中でテーマがちゃんと表現されていると思うんです。

あと、オープニングで最初「こうだろう」と思っていた事が、最後で「あー、そうだったのね」というオチ的な事があるんですが……

これが、

「こうだろう」と勝手に思って観ているうちに、流れてる空気感で、ちょっと違うのかなって気もするんだけど。

いつの間にか、「こうだろう」と勝手に前提として観続けてたら。

最後に、「あー、そうだったのね」となり、なんか優しいカタルシスを感じる……みたいな感じなんですよ。

この説明じゃ、意味分かりませんね。

なので、実際に観てみましょう。 

 

 

では、

『Mother』

ミニッツライナーで解体!

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Mother

監督:尾形竜太
脚本:遠山絵梨香
 

小山茜:上白石萌音

小山夕子:霧島れいか

小山洋介:松田賢二

小山翔太:髙橋 來

 

  1. 茜、壁の家事当番表の何も割り当てられていない “ママ”の欄を見つめると、冷蔵庫に向き合う。「今日から私がママだから」。タイトル『Mother』。
  2. 茜、夕食を作るが、翔太に作るの遅いと文句を言われ、自分も夕子に同じように文句をつけていた事を思い出す。
  3. 茜、上手に料理ができず、翔太が食べてくれないのを見て、再び自分も夕子に心ない態度をとった過去に苦い思いをする。
  4. 茜、夕子に言っていなかった感謝の言葉に気づくと共に、かつての自分と同じようにほうれん草を食べられない翔太に、自分が食べられようになった夕子が作ってくれたほうれん草のケーキを思い出す。
  5. 茜、夕子のレシピノートからほうれん草のケーキを探し、翔太の為に作る。
  6. 茜、ほうれん草が食べられるようになった翔太と共に赤ん坊を連れて帰ってきた夕子を迎える。
  7. 茜、今まで言っていなかった、様々な母への感謝の言葉を夕子に伝える。

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ソッコウでしたね。短い。

でも、この作品観て、映画とか物語の濃さって単純に尺じゃ計れないなと思っちゃいましたね。

 

だんだん自分が年齢を重ねたせいで、こういった「親と子が、近い関係性が故に普段気づきもしないし見ようともしなかった事を、突然、ある非日常によって気づかされ、新しい関係性を築き始める」みたいな王道的な話に脆くなってる部分もありますけどね、自分の親との事を考えちゃったりして……。

でも、この尺でそこまで感情移入させられたのは事実です。

あと、企業PR的なところもあるので、「クリーンすぎるだろ」という意見もあるかもしれませんが、逆に言えば「綺麗に納めてる」とも言えなくないと思うので、少なくとも短編の脚本を学ぼうとする人には、結構参考にして損のない作品なんじゃないかな、と思います。ちなみに僕は、三菱電機とは全く関係ありません。

 

 

では、

『Mother』

ミニッツライナー、終わり。

 

 

松雪泰子主演。まだ子役だった芦田愛菜出世作『Mother』が観れる。

 

上白石萌音主演の映画。監督は周防正行

妹、上白石萌歌さん出演のTVドラマの原作。

【映画のための読書】1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド―小説のメソッド 初級編 その1

この記事は本の内容に触れます。

また、記事中の意見等はブログ管理者の個人的なものです。

ご了承ください。

 

 

 
 
最近は漫画原作の映画が多いですが、小説が原作の映画化作品も昔から健在ですよね。
 
大抵の人が、物語を目にする機会って、映画・テレビドラマ(配信ドラマ含む)・アニメ・小説・漫画・舞台(古典芸能含む)がだいたい代表的なところかと思います。
その中でも活字で読むものってなると小説です。
脚本も文字で表現されていますが、厳密には映像になり人目に触れた時点で、初めて「表現された」となるものなので、まず映画関係者以外の人は脚本を読む機会なんてそうないでしょうし、そもそも読もうとも思わないかと思います。
実際、脚本って読み慣れていないと話が頭に入って来ないでしょうし。
 
 
で、本題なんですが。
 
物語を描くという事を理解するうえで、見慣れない特殊な記述をする脚本の事はまず置いておいて、映画と同様にその単体で物語表現を成立させられる小説について学ぼうという事で本書をとり上げました。
 
 
まず、この本は「1週間で~」というタイトルどおり、第一日、第二日、第三日・・・というように7日分の見出しに分かれています。
 
では、見ていきましょう。
 
 

第一日 小説とは何だろう? PARTⅠ

ここは最初だけあり、精神論的な事から始まって、テーマや構成についてが書かれています。
 
テーマについては、このように書かれています。
・最も関心があること。
・最も大切だと思っていること。
・最も重大な問題だと感じていること。
 
これこそが、優れたテーマであり、かつ良い題材なのです。
 
そして、この3点には「切実さ」があり、この「切実さ」ほど、小説を含むあらゆる表現活動で大切なものはないと著者は言っています。
 
また、著者は、作家・中村真一郎氏が随筆の中に残した言葉を引用し、良い文章をホメるには、
・身に詰まされる。
・我を忘れる。
 
の二つの言葉で充分だと言い、そして、この二つの言葉は「切実さ」を異なる言葉で述べているだけだと言います。
 
そして、これらを以下のように整理します。
・身に詰まされる→シリアス・ノベル、現実的→書き手の切実さが、読み手に伝わる→そうそう、わかるわかる(同意・共感)
・我を忘れる→エンタテイメント、娯楽性が強い→読み手の切実さに、書き手が応えてくれる→へぇ~(驚き)
 
この後、本著では恋愛小説を例にテーマについてを深堀りしています。
 

 

小説って何なんだ?

小説とは「愛と憎しみの間を行ったり来たり、心の動きと体の動きの間を行ったり来たり、自己と他者、個人と社会の間を行ったり来たりするもの」なのではないか。
この事については、この後、家を建てる事を例にして明確になるように説明されています。 
 
 
続いては、構成の話になります。
 
ここでは、シンデレラ曲線で構成の説明がされます。

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昔むかし、ある所にシンデレラという娘がいました。母や姉は舞踏会へ出かけるのに、炊事・洗濯・掃除ばかりさせられています〔A〕。

 魔法使いのお婆さんが現れました。カボチャを馬車に、ネズミを白馬に変えてくれました。シンデレラは舞踏会へ向かいます〔B〕。

そこで王子様と会い、一緒にダンスを踊りました〔C〕。

けれど、十二時になると魔法が解けてしまうので、帰らねばなりません。シンデレラはガラスの靴を忘れてきてしまいました〔D〕。

王子様はガラスの靴を手に、国中を探しました。足がピッタリ合うのは、シンデレラだけでした。二人は結ばれ、末永く幸せに暮らしました。めでたし、めでたし———。

こうして、「構成」を目に見える形で取り出し、多くの物語がこのようなパターンで作られ、基本形になってると説明しています。

そして、これは「起承転結」にそのまま置き換えられるとも言います。

そのとうりですね。

 

本著では、このシンデレラ曲線以外にもいくつか曲線が紹介されていますが、基本的には、多少アレンジはしたとしても、シンデレラ曲線を意識して作った方が、個人的には人を楽しませる(心を動かせる)話が作りやすいのではないかと思います。

 

とはいえ、

 

「うるせぇ! 自分は型なんかにとらわれず、自分のオリジナリティで行くぜーっ!」という方もいるかと思います。

そんな方のためにも著者は言っています。

それでも、誤解しないでほしいのは、(中略)物語の「型」に合わせろと言っているのではありません。(中略)型を知っているのと、知らないのとでは大違いです。型を知った上で、さらに物語をその型からズラす作業を勧めたいのです。

そして、

その「ズラし方」こそが、書き手としてのアナタのクセであり、特色であり———作家の個性なのです。

歌舞伎俳優の中村勘九郎さんは、そのインタビューで述べています。「芝居の型を知らなければ、“型破り”もできない」と。

 

こうして、第一日が終わっていき、PART2として第二日へ続きます。

 

 

そして、この記事も今回はここまでで、後日へと続きます。

 

 

 

【ミニッツライナー】カリカゾク(ネタバレあり)

この記事にはネタバレがあります。

  ※2018年9月14日に公開した記事ですが、各作品のDVD情報を追加して2018年9月15日に再度公開しました。

 

この映画は、『死神ターニャ』というDVDに収録されている短編映画で20分くらいの作品なんですが、短い話を上手く構成しているなぁと思って、何回も鑑賞している作品。

 

まずは予告編……

 

 

こちらは『死神ターニャ』

 

 

監督は、塩出太志監督。

2017年に、『時時巡りエブリデイ』と『ユキの異常な体質/または僕はどれほどお金がほしいか』の2本が、鳥居みゆき主演で公開されてます。

 

『時時巡りエブリデイ』と……

 

『ユキの異常な体質/または僕はどれほどお金がほしいか』

 

カリカゾク』の特徴は、役者陣が揃いも揃って、まんま漫画のキャラクターになりそうな個性を発揮しているところ。

そして、ラスト間際の主人公のセリフに対する父のセリフが何気に深く、正に的を得たようなタイトル。

 

では、

カリカゾク』

ミニッツライナーで解体!

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カリカゾク

監督/脚本:塩出太志
 

広子:仁後亜由美

父:岡本 裕輝

母:五十嵐 さゆり

同級生:下川辺 寿美

担任教師:萩原 正道

 

  1. 広子、駅前で父と同級生が仲良さげにしているところを目撃する。
  2. 広子、夜、遊びに出かける母親を見送る。父も会社に泊まりらしい。
  3. 広子、家に一人きり。夜中まで勉強に励む。
  4. 広子、明け方キッチンで寝ている母のバッグから、学校に忘れたはずの生徒手帳を見つける。
  5. 広子、学校のトイレで同級生からポケットティッシュをもらう。
  6. 広子、教室で同級生に遠回しに父との関係を探ろうとする。
  7. 広子、同級生の援助交際の相手が自分の父である事を告白する。
  8. 広子、同級生にとある計画の協力を依頼する。
  9. 広子、父から「お父さんのように立派な大人になるんだ」と言われイラつく。
  10. 広子、母から「お父さんの事嫌いでしょ」と聞かれ「それはお母さんでしょ」と反論する。
  11. 広子、母、担任教師と三者面談。机の下で足を絡ませイチャつく母と担任教師。広子の携帯に同級生から連絡がある。
  12. 広子、土手を走る。ホテルに父と一緒にいる同級生から携帯に「早く来てよ」と連絡がある。
  13. 同級生、ホテルで父に迫られる。そこへ、うさぎの着ぐるみを着た広子がやってくる。
  14. うさぎの着ぐるみを着た広子、父をハンガーラックで殴り倒す。続いて学校の教室で担任教師から衣服を奪う。
  15. 父、頭に包帯を巻いて帰ってくる。
  16. 広子、うさぎの着ぐるみで父と母の前に姿を見せる。うさぎの着ぐるみに唖然とする父、何も知らずに爆笑する母。
  17. 広子、着ぐるみを脱ぐ。下に担任教師の衣服を着ていて、母も唖然。
  18. 広子、「家族なんだから、ちゃんとしようよ」と言うが、父は「家族が大事に決まってる」「広子も大人になったら分かる」と言ってのける。
  19. 広子、鼻血を出して倒れる。
  20. エンドロール

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いやー、ちょうど20分くらいで上手いことまとめていますね。

何気にポケットティッシュやうさぎの着ぐるみなんかの小道具が伏線的に使われてて、特に自主映画を撮りたいとか撮り始めたって人なんかの参考になるんじゃないでしょうか。 

 

では、

カリカゾク』
ミニッツライナー、終わり。 

 

 

 こちら、DVD情報です。

カリカゾク』収録

『時時巡りエブリデイ』は10/3発売!

【ミニッツライナー】せびろやしき(ネタバレあり)

 この記事にはネタバレがあります。

 

最近、TOKYO MX1で火曜の明け方(?)にやっている『あしたのSHOW』を毎週観てるんですが、その中で『せびろやしき』という短編映画をやっていて、個人的にはなかなか楽しめました。

この前の週に放送された、『ハゲマシガールズ』と共に、オムニバス映画『サビ男サビ女』の中の一編です。

(TOKYO MX1が観れない方ごめんなさい。レンタルorセルDVDで観てください)

ミニッツライナー初心者にはこういう短編の方が数をこなせるので、作業に馴れるし学びにもなりやすいかも、と思ってやってみることにしました。

 

 

まずは予告編……

概要Movie Walker より)

一軒家に住む43才の主婦、岡田真弓(小泉今日子)は、ある日公園でうなだれている背広姿の男、平田克彦(森下能幸)と出会う。会社をリストラされたことを、家族に言えないらしい。可哀そうに思うと放っておけない性分の真弓は、一日中公園にいるのはよくないからと、夫のいない昼間は自分の家に通ってくるように平田に伝える。そして彼女は翌日も別の背広男を連れ帰る…。いつしか岡田家は15人もの背広姿の男たちで溢れ返るが、どうやら夫が感づいたようで……。

 

監督はCMディレクターの関口現監督。

古くは、アコムむじんくん、最近だと、TOYOTAReBORNのCMをやってますね。

CMディレクターとしては、「え? あれもなの!?」ってくらい、かなり印象に残る作品ばかり作っています。

 

Smap Short Filmsの「BUS☆PANIC!!!」もこの監督なんですね。 

Smap Short Films [DVD]

Smap Short Films [DVD]

 

 僕、このDVD持ってて、『BUS☆PANIC!!!』も、スタイリッシュなコメディって感じでで好きな一編なんですが、関口現監督と言う名前は意識していませんでした。

こちらのオムニバスに参加している監督だと、当時、石井克人監督や中島哲也監督なんかが劇場映画の監督として目立ってたので(どちらもまだ現役で映画監督やってます)、関口監督に関しては、作品が好きなわりには監督自身を認識していませんでした。勉強不足ですね。

 

 さて、本題の『せびろやしき』の方ですが、やはり、CMディレクターだけあって、面白い設定を作るのが上手いなぁ、と思いました。

この監督の作品はCMもそうなんですが、なんとなく、こういった事から発想したんじゃないのかなっていうのを色々想像させてくれる感じがあって、楽しめるし刺激されます。個人的に好きです。

あと、映画の最後で、小泉今日子さんが、素で笑ってるんじゃないの? って感じの所があって、思わずこちらも笑顔になってしまいました。

CMディレクターって、普段から超ショートショートな映像で物事やイメージを伝えているから、短編映画の見せ方も上手いというか、面白いなと思いました。

 

では、

『せびろやしき』

ミニッツライナーで解体!

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せびろやしき

監督:関口現
脚本:関口現
 

岡田真弓:小泉今日子

平田克彦:森下能幸

木戸勝男:堀部圭亮

岡田義男:田中哲司

 

 

  1. 岡田真弓、公園で一人ぼんやりしているサラリーマン、平田克彦を見つけて話しかける。
  2. 真弓、平田にお節介を焼く。
  3. 真弓、リストラされたという平田を家に誘う。タイトル『せびろやしき』
  4. 平田、借りて来た猫のように岡田家のリビングの隅でじっと正座している。
  5. 真弓、明日からも平田に来るように言う。
  6. 岡田義男、帰宅途中に平田とすれ違った疑問を真弓に話す。
  7. 真弓、翌日もやって来た平田に留守番を頼み、買い物に出かける。
  8. 真弓、公園でぼんやりしていたサラリーマン、木戸勝男を家に連れて帰る。3人で真弓がかつて猫屋敷で飼っていた猫達のアルバムを見る。
  9. 真弓、公園でリストラされて行き場のないサラリーマン達に次々と声をかける。
  10. 真弓、自宅で思い思いに過ごす十数名のリストラされたサラリーマン達におにぎりを作って食べさせる。
  11. 真弓、サラリーマン達をかつての猫達と同じように写真に撮ってアルバムに貼る。
  12. 義男、自分の家の方からやって来るサラリーマンの集団を見て訝しがる。
  13. 平田、何か手伝える仕事はないかと真弓に訊ねる。
  14. 真弓、仕事ができたと言う。ゴキブリ退治をするサラリーマン達。
  15. 平田を隊長としたサラリーマン達、ゴキブリ退治に奔走する。
  16. 義男、早退したと言って帰宅。自宅が『せびろやしき』になっていた事がバレる。
  17. 義男、『猫屋敷』の時と同様に、可愛そうだからとリストラされたサラリーマンを集めて自宅を『せびろやしき』にした真弓を注意する。
  18. 真弓、義男が日焼けしている事に気づく。義男は日中外にいて会社に行っていない(リストラされた)事がバレる。
  19. 真弓、朝、義男を送り出すが、次々やって来る平田や木戸らサラリーマン達に続いて戻って来る義男を笑顔で迎える。
  20. エンドロール

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このくらいの短編だとやりやすいですね。

時間もかかりませんし、シナリオや小説の勉強している人は、

このくらいの尺のもので始めるといいと思います。

「あー、こうなってるのか」って物語構造が分かるんで、結構、楽しいですよ。

 

では、

『せびろやしき』

ミニッツライナー、終わり。