映画のような Way of life

    気ままな雑記ブログ。

【ミニッツライナー】Mother(ネタバレあり)

この記事にはネタバレがあります。

※2018年9月17日に公開した記事ですが、記事中で紹介している作品のDVD情報を追加して2018年10月7日に更新しました。

※2018年10月27日現在、YouTubeの『ニクいねぇ!シアター』チャンネルから本作のムービーが削除されているため、リンクを解除して更新しました。

 

このショートムービーはYouTubeで観られる三菱電機の『ニクいねぇ!シアター』第一弾の作品です。

 

 因みに、LONGver.です。それでも7分弱ですけど……

 

 

『Mother』といえば、坂元裕二脚本、松雪泰子主演のTVドラマがありましたね。

 f:id:akacoreaula:20180917142114j:plain

 

 

主演は、上白石萌音

上白石さんといえば、妹の上白石萌歌が出演している『義母と娘のブルースが明日、最終回ですね(この記事は2018年9月17日のものです)。

のDVD&ブルーレイが発売決定してますね(この記事は2018年10月7日のものです)。


こちらのTVドラマについては、ドラマ化以前に僕は原作を読んでいました。

なぜかというと、脚本制作の参考として、特に起承転結(こちらの記事でほんのちょっと紹介しています)やプロットポイント(このあたりの詳細はまた別の機会に記事にしたいと思います)を考える時に役立つかなと思って、4コマ漫画を探していてみつけました。

で、この原作なんですが、基本的に4コマで話は一応完結するんですが、全体の流れとしてはそれを1つのエピソードにして連作にしているんです。僕が4コマ漫画をあまり読んだ事がなかった事もあり、4コマ漫画界ではフツーなのかもしれませんが、こういう4コマ漫画もあるのね、と思った記憶があります。

 

余談ですが、この上白石姉妹、笑った顔がいいなぁと思います。付け加えると、困った顔としかめっ面が似合います(いい意味で)。

 

 

で、『Mother』。

監督は、尾形竜太。

映像ディレクターで、映画監督はやっていないようですが、映画やドラマの編集や演出をやったり、タイトルバックをやっていて、舞台やドキュメンタリーにも関わって、多岐にわたって活動しているようです。

同じ、上白石萌音主演で、周防正行監督の『舞妓はレディ』では、演出補とミュージカルパート編集をやって、メイキング番組の監督もやっていますね。

 

脚本は、遠山絵梨香。

オリガミクスパートナーズというクリエイター専門のプロダクションに所属しているようです。脚本家としての作品はそれほど多くなく、目立って活動をしているわけではなさそうです。

このプロダクションには、『いぬやしき』『ブリーチ』と今年立て続けで2本が劇場公開されている、佐藤信介監督も所属しているみたいです。

 

これ、脚本が綺麗ですね。

何がって、7分弱の中でテーマがちゃんと表現されていると思うんです。

あと、オープニングで最初「こうだろう」と思っていた事が、最後で「あー、そうだったのね」というオチ的な事があるんですが……

これが、

「こうだろう」と勝手に思って観ているうちに、流れてる空気感で、ちょっと違うのかなって気もするんだけど。

いつの間にか、「こうだろう」と勝手に前提として観続けてたら。

最後に、「あー、そうだったのね」となり、なんか優しいカタルシスを感じる……みたいな感じなんですよ。

この説明じゃ、意味分かりませんね。

なので、実際に観てみましょう。 

 

 

では、

『Mother』

ミニッツライナーで解体!

 =============================

Mother

監督:尾形竜太
脚本:遠山絵梨香
 

小山茜:上白石萌音

小山夕子:霧島れいか

小山洋介:松田賢二

小山翔太:髙橋 來

 

  1. 茜、壁の家事当番表の何も割り当てられていない “ママ”の欄を見つめると、冷蔵庫に向き合う。「今日から私がママだから」。タイトル『Mother』。
  2. 茜、夕食を作るが、翔太に作るの遅いと文句を言われ、自分も夕子に同じように文句をつけていた事を思い出す。
  3. 茜、上手に料理ができず、翔太が食べてくれないのを見て、再び自分も夕子に心ない態度をとった過去に苦い思いをする。
  4. 茜、夕子に言っていなかった感謝の言葉に気づくと共に、かつての自分と同じようにほうれん草を食べられない翔太に、自分が食べられようになった夕子が作ってくれたほうれん草のケーキを思い出す。
  5. 茜、夕子のレシピノートからほうれん草のケーキを探し、翔太の為に作る。
  6. 茜、ほうれん草が食べられるようになった翔太と共に赤ん坊を連れて帰ってきた夕子を迎える。
  7. 茜、今まで言っていなかった、様々な母への感謝の言葉を夕子に伝える。

 =============================

 

ソッコウでしたね。短い。

でも、この作品観て、映画とか物語の濃さって単純に尺じゃ計れないなと思っちゃいましたね。

 

だんだん自分が年齢を重ねたせいで、こういった「親と子が、近い関係性が故に普段気づきもしないし見ようともしなかった事を、突然、ある非日常によって気づかされ、新しい関係性を築き始める」みたいな王道的な話に脆くなってる部分もありますけどね、自分の親との事を考えちゃったりして……。

でも、この尺でそこまで感情移入させられたのは事実です。

あと、企業PR的なところもあるので、「クリーンすぎるだろ」という意見もあるかもしれませんが、逆に言えば「綺麗に納めてる」とも言えなくないと思うので、少なくとも短編の脚本を学ぼうとする人には、結構参考にして損のない作品なんじゃないかな、と思います。ちなみに僕は、三菱電機とは全く関係ありません。

 

 

では、

『Mother』

ミニッツライナー、終わり。

 

 

松雪泰子主演。まだ子役だった芦田愛菜出世作『Mother』が観れる。

 

上白石萌音主演の映画。監督は周防正行

妹、上白石萌歌さん出演のTVドラマの原作。