映画のような Way of life

    映画・映像にまつわる情報ブログ。ネタばれアリ。

『スリー・ビルボード』をミニッツライナーしてみる

今回は、あとひと月半で今年も終わるという事で、

僕の本年度お気に入り映画のひとつ『スリー・ビルボード』!!

こちらをミニッツライナーしてみようと思います。

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この記事にはネタバレがあります。  

また、記事中の意見等はブログ管理者の個人的なものです。

ご了承ください。

映画について

2017年・第74回ベネチア国際映画祭脚本賞、同年のトロント国際映画祭でも最高賞に

あたる観客賞を受賞するなど各国で高い評価を獲得し、第90回アカデミー賞では主演女

優賞、助演男優賞の2部門を受賞したドラマ。(中略)娘のために孤独に奮闘する母親

ミルドレッドをフランシス・マクドーマンドが熱演し、自身2度目のアカデミー主演女

優賞を受賞。警察署長役のウッディ・ハレルソンと差別主義者の警察官役のサム・ロッ

クウェルがともにアカデミー助演男優賞候補となり、ロックウェルが受賞を果たした。

監督は「セブン・サイコパス」「ヒットマンズ・レクイエム」のマーティン・マクド

ー。

映画.comより抜粋)

 

梗概

ミズーリ州の片田舎の町で、何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドが、犯人を逮

捕できない警察に業を煮やし、解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な3枚

の広告看板を設置する。それを快く思わない警察や住民とミルドレッドの間には埋まら

ない溝が生まれ、いさかいが絶えなくなる。そして事態は思わぬ方向へと転がってい

く。

映画.comより抜粋) 

 

予告編

雰囲気いいなぁ。

風景や大小含めた美術、それと音楽。いいです。

アメリカって感じです。

U.S.Aじゃないんですよ、アメリカなんですよ。この感じ分かってもらえるでしょうか?

このU.S.Aでもありません。いちおう…

一瞬、時代設定が分からなくなりそうなこの感じが雰囲気アリです。スリー・ビルボードの話ですよ

 

この映画を観て、ちょっと思ったこと

でもそこは、良くも悪くもアメリカ。

閉塞した田舎町では、噂はすぐに広まるし、差別的だし、

ちょっと変わった事やるとやっかまれ嫌がらせされるし、

権力の理不尽なローカルルールが横行してる。

でも、それが当たり前の日常になっている。

実際、こういう感じの地域って全然リアルにあるんでしょうね。

  

ミニッツライナー

今回、思ったのは、

ミニッツライナーって、脚本手前の詳細な箱書きみたいなものかも、

ということ。

 

箱書きについては、↓こちらの記事で少し触れています。

そして、箱書きには、大箱、中箱、小箱があり、

それぞれ文字どおり、大きい箱、中ぐらいの箱、小さい箱

という意味なのですが、ミニッツライナーは、

この小さい箱、に相当するものと捉えていいんじゃないかと思いました。

このあたりの箱のサイズの事などについての話は、

また機会がありましたら記事にしようかと思います。

 

では、

スリー・ビルボード

ミニッツライナーしてみましょう。

============================= 

監督:マーティン・マクドナー

脚本:マーティン・マクドナー

上映時間:115分

 

人物

ミルドレッド・ヘイズ:フランシス・マクドーマンド

ビル・ウィロビー署長:ウディ・ハレルソン

ジェイソン・ディクソン巡査:サム・ロックウェル

アン・ウィロビー(ウィロビー署長の妻):アビー・コーニッシュ

チャーリー(ミルドレッドの元夫):ジョン・ホークス

ジェームズ(小男):ピーター・ディンクレイジ

レッド・ウェルビー(広告代理店):ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ

パメラ(広告代理店の事務員):ケリー・コンドン

ジェローム(広告看板の制作者):ダレル・ブリット=ギブソン

ロビー・ヘイズ(ミルドレッドの息子):ルーカス・ヘッジズ

巡査部長(ディクソンの同僚):ジェリコ・イヴァネク

デニース(ミルドレッドの同僚):アマンダ・ウォーレン

アンジェラ・ヘイズ(ミルドレッドの娘):キャスリン・ニュートン

ペネロープ(チャーリーの交際相手):サマラ・ウィーヴィング

アバークロンビー(ウィロビーの後任署長):クラーク・ピーターズ

ディクソンの母:サンディ・マーティン

 

 

  1. 霧に煙る田舎の道、ドリンクウォーター通り沿いに古びた大きな看板が間隔を空けて3つ並んでいる。どれも広告面が朽ちてところどころ欠けている。
    タイトル『Three Billboards outside Ebbing,Missouri』
  2. 晴れた空の下、自動車がやってくる。ミルドレッドの車だ。
    1つ目の看板を通り越して2つ目の看板でふと止まると、バックして1つ目の看板の前で止まる。
  3. ミルドレッド、1つ目の看板を見つめ、フレームにあるエビング広告社の名前を見て車を走らせる。
  4. ミルドレッド、エビング社に向かい、レッドに3つの看板の1年契約を申し込む。
  5. ミルドレッド、看板使用料をひと月5000ドルで契約。
    レッドは、ミルドレッドから渡された看板広告の内容が書かれた紙を見て、ミルドレッドがアンジェラの母親だと知り動揺。
    ミルドレッドは、窓際のひっくり返ったムシを見つけ起こしてやりに行くと、そのまま窓から向かいの警察署を見つめる。
  6. ディクソン巡査、夜のドリンクウォーター通りをパトカーで巡回中、3つ目の看板で作業をしている作業員を見つける。
    看板には「HOW COME, CHIEF WILLOUGHBY?(なぜ? ウィロビー署長)」とある。
    差別的な態度でメキシコ系作業員に詰問するディクソン巡査だが話にならず、作業員からは2つ目の看板で作業をしている者に確認するように促される。
  7. ディクソン巡査、2つ目の看板に移動する。
    看板には「AND STILL NO ARRESTS?(犯人逮捕はまだ?)」とある。
    詰問するディクソン巡査と反発するジュローム。ここでも、黒人のジュロームに差別的な態度で、言いがかりをつけるディクソン巡査。
    地面につばを吐き、対抗するジュローム
  8. ディクソン巡査、ジュロームから1つ目の看板を見るように促され見に行く。
    家族とイースターディナー中のウィロビー署長のもとに電話がかかってくる。相手はディクソン巡査。
    ディクソン巡査は「厄介事が」という。その傍らの看板には「RAPED WHILE DYING(レイプされて死亡)」とあった。
  9. ミルドレッド、ロビーを車で学校に送っていく朝、ロビーは看板を見て唖然。
    学校に到着すると不機嫌な態度で車のドアを閉め無言で校舎へ向かって行く。
  10. ミルドレッド、車で警察署の前を通ると、ちょうどウィロビー署長と巡査部長が連れ立って向かいのエビング広告社へ向かうところだった。
    ミルドレッドは、そのまま車を走らせて勤務先のギフトショップへ。同僚のデニースに看板広告を出した事を知らせる。
  11. ウィロビー署長、ふてぶてしい態度で、個人情報を守ろうとするレッドからミルドレッドが広告主だと聞き出す。
  12. ディクソン巡査は看板の事が気に入らない。警察署を後にすると、ちょうど外を歩いていたレッドを脅し殴ろうとするが、ウィロビー署長に止められる。ディクソン巡査は暴力的で黒人に対して差別的。
  13. ミルドレッド、テレビの取材で娘のレイプ事件を解決する気がないと思われるウィロビー署長を避難する。
    憤るウィロビー署長やディクソン巡査。
  14. ウィロビー署長、ミルドレッドの家を訪れる。
  15. ウィロビー署長、犯人の決め手となるような証拠がなく捜査が行き詰まっている事を説明するが、ミルドレッドは人権無視を厭わない捜査を進言するばかりで取り合わない。
  16. ウィロビー署長、ガンである事を告白するが、ミルドレッドはそれを知っていて、広告を出したのは、ウィロビー署長が死んでからでは意味がないからだという。
  17. レッド、バーでジェームズとビリヤードをしている。そこへディクソン巡査がやってきてレッドとジェームズをバカにするが、レッドもジェームズも冗談交じりにいなす。
  18. ディクソン巡査、うって変わった真剣な態度で、死期の迫るウィロビー署長を騒動の中で最後を迎えさせたくないと訴えるが、レッドはウィロビー署長がガンだと知らない。
  19. ミルドレッド、ディクソン巡査の話に割り込み茶々を入れる。テレビ取材をおだてるジェームズのビリヤード勝負に加わる。
  20. ミルドレッド、家に帰ると神父がいて、看板広告のことでロビーが学校で嫌がらせを受けたり、町中がウィロビー署長を中傷する看板広告に反対していると告げる。しかし、ミルドレッドは取り合わない。
  21. ミルドレッド、町中が看板広告に反対しているという神父に対し、LAのギャングの話をし始める。
  22. ミルドレッド、聖職者もギャングも同じようなものだと言う。
  23. ウィロビー署長、病院で検査を受けるが、医師の自分は味方だという言葉に、ウンザリだと言って検査の途中で出て行ってしまう。
  24. ウィロビー署長、苛立って警察署に戻ってくるなり、ディクソン巡査を叱責してアンジェラの事件のファイルを持ってくるように命じる。
  25. ウィロビー署長、事件を見直そうとするが、ディクソン巡査は捜査の進展は諦めている様子で乗り気じゃない。
  26. ミルドレッド、歯科医院でウィロビー署長と懇意にしている歯科医から脅されそうになるが反撃。歯科医の指を歯科器具のドリルで穴を開ける。
  27. ミルドレッド、ギフトショップで勤務中、ウィロビー署長がやってくる。歯科医が告訴すると言っているため、警察署で聴取されることになる。
  28. ミルドレッドがテレビで言った “警察が黒人を虐待している”旨の発言について、ディクソン巡査が取調室で怒りを露わにする。
  29. ウィロビー署長がやってきてディクソン巡査は追い出される。ミルドレッドは、歯科医の指にドリルで穴を開けたことを否認する。
  30. ウィロビー署長、裁判に振り回されると仕事にも影響して看板の広告料も払えなくなると言って、ミルドレッドを説得しようとする。
  31. ミルドレッド、元警官で元夫のチャーリーの名前を出して看板広告をやめさせようとするウィロビー署長に対抗。しかし、話の途中でウィロビー署長が吐血してしまう。
  32. ディクソン巡査、救急車で運ばれていくウィロビー署長を見送る。ウィロビー署長にはミルドレッドを帰すように言われる。
  33. ミルドレッドの運転でドリンクウォーター通りを走る車。助手席のロビーが看板のせいで、知りたくもなかったアンジェラの死に際の状況を知らされたとして、ミルドレッドに反発する。
  34. ミルドレッド、アンジェラの部屋に入り、アンジェラと口論した時の事を思い出す。
  35. ミルドレッド、車を貸す貸さないでアンジェラと口論。仕方なく歩いて出かけるアンジェラの怒りに任せた「レイプされても知らないからね」という売り言葉に、買い言葉で「レイプされりゃいい」と返してしまうミルドレッド。
  36. ウィロビー署長、入院するように医師に言われるが、夫の性格を心得たアンが帰る用意をする。
  37. ミルドレッド、ロビーと朝食のシリアルを食べているところへ、チャーリーがペネロープを連れてやってくる。
  38. ミルドレッド、チャーリーと広告について口論になり、逆上したチャーリーに首を絞められるが、ロビーが止めに入る。そこへ、ペネロープがトイレを借りにやってきたため調子が狂いチャーリーは冷静になる。
  39. ペネローペ、ミルドレッドの仕事についての揶揄を空気を読まないまともな返答をして再びその場の調子が狂いみんな黙る。
  40. ミルドレッド、チャーリーとアンジェラの死を悼む気持ちを共有しかけるが、やはり憎まれ口を叩いてしまい険悪になる。
  41. ミルドレッド、アンジェラが死ぬ一週間前にミルドレッドと離れてチャーリーと一緒に暮らしたいと泣きついたことを知りショックを受ける。
  42. ディクソン巡査、母の入れ知恵で、デニースを逮捕する。
    怒ったミルドレッドが警察署に乗り込んでくる。
  43. ディクソン巡査、抗議するミルドレッドに対し、デニースはマリファナ所持で逮捕したと対抗。ミルドレッドはディクソン巡査が母の入れ知恵だとお見通しだったが引き下がる。ミルドレッドの去り際に広告を外せと脅すディクソン巡査。
  44. ウィロビー署長、湖畔で家族と。二人の娘にぬいぐみを釣る遊びを言いつけてその場から離れないように命じる。
  45. ウィロビー署長、二人の娘を置いてアンと二人、毛布と酒を持ってどこかへ。
  46. ミルドレッド、看板の下に樽に植えた花を飾る。そこへやってきた鹿に話しかけるが、アンジェラを思出だしやりきれず涙する。
  47. ミルドレッド、レッドから翌月分の広告費を請求される。
  48. ミルドレッド、レッドに何者からかの圧力がかかっていると察するが、レッドは否定。そこへ、何者からか広告費の5000ドルが届く。
  49. ウィロビー署長、二人の娘を寝かしつける。
  50. ウィロビー署長、ワイン頭痛のアンの代わりに馬小屋掃除の役をかってでる。
  51. ウィロビー署長、アンに湖畔でのセックスについての賛美を受けたあと、ひとり馬小屋へ行く。
  52. ウィロビー署長、馬小屋の前で拳銃でこめかみを撃ち抜く。
  53. ウィロビー署長がアンに書き残した手紙のモノローグ。泣き崩れるアンとそれを不安げに見つめる二人の娘。
  54. ウィロビー署長がアンに書き残した手紙のモノローグ。ウィロビー署長、アンが自分との最後の思い出は看病ではなく、湖畔での思い出にしてほしいという願い。
  55. ディクソン巡査、何も知らずにイヤホンで音楽を聴いてノッているが、署内では他の警官たちが悲しみにくれている。
  56. ディクソン巡査、嘆き悲しむ。
  57. ディクソン巡査、怒りに任せて向かいのエビング社に乗り込んでいく。
  58. ディクソン巡査、レッドを殴ったうえ2階の窓から落とす。更に抗議する事務員のパメラも殴りつける。
  59. ミルドレッド、ロビーと共にテレビのニュースでウィロビー署長が自殺した事を知る。
  60. ミルドレッド、ロビーを車で学校に送るが、生徒から車に缶を投げつけられる。ロビーの制止も聞かず、缶を投げた生徒達を蹴りつける。
  61. 後任署長で黒人のアバークロンビー、警察署に来たものの署員は皆反抗的。
  62. アバークロンビー、レッドに対する暴力行為を仄めかせてディクソン巡査からバッジと銃を取り上げる。
  63. ディクソン巡査、バッジが見つからない。呆れるアバークロンビー。
  64. クビになったディクソン巡査、署を出て行く。
  65. ミルドレッド、ギフトショップにいると、見知らぬ客(元軍人)がやってきて、看板の事やウィロビー署長の名前を出して因縁をつけてくる。
  66. ミルドレッド、犯人であるようなないような言動で元軍人に脅されるが、そこへアンがやってきて元軍人は去って行く。
  67. アン、ウィロビー署長が残したミルドレッド宛ての手紙をミルドレッドに渡し、悲痛な思いをぶつけ去って行く。
  68. ミルドレッド、ウィロビー署長の手紙を読む。ウィロビー署長のモノローグ。差出人不明の広告費5000ドルを送ってきたのはウィロビー署長だった。
  69. ディクソン巡査の母、ディクソン巡査を仕事を復帰させるためにアバークロンビーを追い出そうと黒人差別発言。
  70. ディクソン巡査と母、減らず口を叩き合う。
  71. ミルドレッド、ロビーを助手席に乗せ車で家路へ向かう夜道を走るが、看板が燃やされている。
  72. ミルドレッド、消化器で看板を消そうと奮闘する。
  73. ミルドレッド、家に消化器を取りに行ったロビーと合流し2つ目までの看板は消化したが、3つ目は消せないほど燃え上がり看板を前に崩れ膝をつく。
  74. ミルドレッド、駆けつけたアバークロンビーに憎まれ口を叩く。アバークロンビーにみんながみんな敵ではないと言われるが聞く耳持たない。
  75. ミルドレッド、自分の訴えを邪魔する者たち(ゲスども)に復讐を誓う。
    早速、焼けた看板の前でテレビの報道を撮影しているキャスターの女に暴言を吐く。
  76. ディクソン巡査、看板が焼けた事については、自分はもう警察の人間ではないと無関心。そこへ、巡査部長から電話がある。
  77. ディクソン巡査、ウィロビー署長からの遺書があるので、アバークロンビーがいない夜に、持ち帰った鍵で入って持っていくように巡査部長に言われる。その際に鍵を置いて行く事も命じられ、いよいよ復帰はない事を悟る。
  78. ディクソン巡査、夜の警察署に忍び込み、暗闇の中、懐中電灯で自分のだった机の上に置かれたウィロビー署長からの手紙を読む。ウィロビー署長のモノローグ。
    一方、ミルドレッドはエビング社に忍び込み、警察署に電話をかけて警察署に誰もいないか確認するが、手紙に夢中なディクソン巡査はイヤホンで音楽を聴いてもいるため電話に気づかない。
  79. ミルドレッド、警察署に誰もいないと思って火炎瓶を投げつけ放火する。
  80. ディクソン巡査、最後の火炎瓶で窓が割れて火が署内に吹き込み火事に気づく。燃えかかったアンジェラの事件のファイルを持って炎に包まれた窓から外へ飛び出す。それを見たミルドレッド、人がいた事に慌てる。
  81. ディクソン巡査、体が燃えつつもファイルに火が移らないように投げ離す。通りかかったジェームズがディクソン巡査に纏わりついた火を必死で消す。外に出てきたミルドレッド、ディクソン巡査が守ったファイルを見て動揺する。
  82. ミルドレッド、駆けつけたアバークロンビーに事情を聞かれるが、ジェームズが一緒に通りかかったと庇う。助けられても憎まれ口を叩くミルドレッド。
  83. ディクソン巡査、包帯ぐるぐる巻きで病室に入れられるが、同室のレッドは相手がディクソン巡査だと気づかずに励ます。
  84. ディクソン巡査、レッドに謝る。励ました相手がディクソン巡査と分かり激昂する。
  85. ディクソン巡査、レッドの様子を窺っていると、レッドがオレンジジュースをディクソン巡査のベッド傍に置いて行く。
  86. ミルドレッド、家に訪ねて来たジュロームから広告の印刷に予備がある事を知り、ロビーやジェームズと共に貼りなおす。デニースもずさんな書類のおかげで立件されずに釈放され戻ってくる。
  87. 顔半分に火傷を負ったディクソン巡査、バーでひとり酒を飲む。そこへ、元軍人が仲間と入ってくる。
  88. ミルドレッド、ジェームズとレストランで食事。そこへ、チャーリーがペネロープを連れてやってくる。
  89. ディクソン巡査、元軍人が仲間に、アンジェラのレイプを思わせるような話しを自慢げにしているのを耳にし、外へ出て元軍人の車のナンバーを確認する。
  90. 元軍人、ディクソン巡査が自分を探るように見ている事に不快感を露わにする。
  91. ディクソン巡査、酔っ払ってマジックを見せるふりをして、元軍人の顔を引っ掻く。
  92. 元軍人、ディクソン巡査に殴る蹴るの暴行。居合わせた黒人の客からディクソン巡査が警察だと聞き仲間と共に逃げる。
  93. チャーリー、ジェームズがトイレに行っている間にミルドレッドのところへやって来る。やはりお互いに憎まれ口を叩き合う。
  94. ミルドレッド、チャーリーからペネロープが言ったという、怒りは怒りを来す、という言葉を聞き気分を害し帰るという。
  95. ジェームズ、しかめっ面で周囲を非難してばかりいるミルドレッドを逆に非難して帰ってしまう。
  96. ミルドレッド、ボトルとグラスを持ってチャーリーとペネロープのテーブルへ。騒ぎを起こすなと緊迫した空気のチャーリー。一方、ペネロープは持ち前の天然キャラで緊張感もなくミルドレッドの質問に対応する。
  97. ディクソン巡査、大怪我で帰宅。心配する母をよそに、バスルームに閉じこもり爪に付着した元軍人の皮膚を証拠品入れに入れる。
  98. ディクソン巡査、ミルドレッドの家に訪れ、元軍人が犯人だろうという事、そして、元軍人の皮膚からDNA鑑定をしている事を話す。
  99. ディクソン巡査、望みを捨てるなとミルドレッドを励ましつつ、自分を励ます。
  100. ミルドレッド、ディクソン巡査に心からの礼を言う。
  101. ディクソン巡査、アバークロンビーからDNA鑑定の結果を聞く。元軍人は犯人ではなかった。
  102. ディクソン巡査、元軍人はアンジェラの事件当時は国外で軍の指揮下で機密の任務に就いていたと聞かされる。納得できないが、仕方なく見つかったバッジを置いてその場を出て行く。
  103. ディクソン巡査、自宅でライフルを用意し電話をかける。
  104. ミルドレッド、ディクソン巡査からの電話で元軍人は犯人じゃなかったと知らされ落胆する。
  105. ミルドレッド、期待させたと謝るディクソン巡査に一時的にも前向きな気分になれた事を感謝する。
  106. ミルドレッド、アンジェラの事件とは関係ないが元軍人がレイプをした事は確かだというディクソン巡査と、元軍人のいるアイダホに向かう事をしめしあわせる。
  107. ディクソン巡査、何かを覚悟するように眠っている母の頭を撫でる。
    一方、ミルドレッドも同じように眠っているロビーを見つめる。
  108. ミルドレッド、ディクソン巡査と一緒に荷物とライフルを積んだ車で出かける。
    3つの看板の傍、ドリンクウォーター通りを走るミルドレッドの車。
  109. ミルドレッド、警察署に火を着けたのは自分だと告白するが、ディクソン巡査にはお見通しだった。元軍人を殺すかを確認し合うが、お互いに決めかねていると言う。
  110. ミルドレッド、元軍人を殺すかは道すがら決めればいいと言い、ディクソン巡査とお互い黙ったまま車を走らせて行く。
  111. エンドロール

=============================

 やはり、こうして読み返しても変わらず僕好みの映画でした。

 

では、

“『スリー・ビルボード』をミニッツライナーしてみる”

でした。

 

 

スリー・ビルボード』の世界にどっぷりハマりたい人は…

【映画のための読書】1週間でマスター 小説のメソッド 初級編 その5:プロットを作ってみよう(第2回)

『小説のメソッド 初級編 その5』になります。

 

“第五日 プロットを作ってみよう” 

 
 
前回の記事はこちら。

 

このシリーズ、最初の記事はこちら。

(これまで未読の方はこちらから読み進めてください)

 

 

この記事は本の内容に触れます。

また、記事中の意見等はブログ管理者の個人的なものです。

ご了承ください。

 

 

第五日 プロットを作ってみよう(第2回)

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前回は、プロットについてとハコガキの話でした。
続いては

3、「妄想」を「構想」に変える

です。

 

 

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それって何?

どういうこと?

 

ってなると思いますが、

この

「妄想」を「構想」に変える

ことが、前回の記事のハコガキをやる目的と効用になるのです。

①「妄想」を「構想」に変える

(前略)

ハコガキとして「アイデアに形を与えて」こそ、始めて「妄想」は「構想」に変わるのです。

また、今まで小説を途中で投げ出してきたアナタは、(中略)後悔したことはありませんか。小説の一部に変更を加えるため、また冒頭から全て書き直さなければならない。

こういった無駄を省いて
物語をゴールへたどり着かせるためハコガキを作ります。
 
 
 
②唐突さを避ける
(前略)
あらかじめヒントを小出しにしておく作業が「伏線を張る」です。
(中略)
ハコガキを作る大きな目的のひとつは、この「伏線を張る」ことです。
と、ここでは
伏線という「ヒントの出し方」を例をあげて本著で説明されます。
 
 
ちょっと、ここで
 
伏線について考えてみたいと思います。
 
 
「伏線を張る」には
当然ですが
それを「伏線」として効果的に作らないといけない
わけです。
 
 
 
ちょっと、ややこしい説明になりますが、
伏線が伏線になるには
これもまた当然ですが
その答えが分かる前
つまり
回収される前
その伏線が明示されてなくてはいけないわけです。
 
こういった、伏線と答えの配置についても、本著では例をあげて解説されています。
 
 
蛇足ですが
僕が映画などを観てて思うのは
大抵の場合
伏線とその回収が配置されているのが
映画の場合だったら時間
小説だったらページ
それらが互いに離れていれば離れているほど、観客を感動させやすいように思います。
 
ただし
伏線そのもので感動させようとするのは
物語自体の
面白みの主旨が変わってしまうのと
相当なテクニックが必要になるため
あくまでも
登場人物の感情が観客を感動させる事に主眼をおく
べきでしょうね。
 
 
 
③ドラマを作る
(前略)
自分で考えていた物語・ストーリーは、どうにも平板だ。ならば、ハコガキを作る際に、新しい場面や人物や出来事を加えて(中略)ドラマを作る。
 
これら3つが、ハコガキを作る目的と効用になるわけです。
①「妄想」を「構想」に変える
②唐突さを避ける
③ドラマを作る
です。
これらを意識して、具体例のある本著を読んでみると理解が深まると思います。
 
 
 
 
 

4、またもや「客観性」

(前略)

ハコガキを作ると(中略)物語・ストーリーの全体を一目で見わたすことができます!

そうです———「推敲・リライト」で述べた“退く”と、まったく同じなのです。

 
 
「推敲・リライト」についてはこちらの記事で紹介しています。
 
推敲・リライトのコツ

 
そして、

(前略)

メモ用紙を一列に並べ、物語の全体を、文字どおり俯瞰(鳥の目)の位置から見わたすことは“退く”———つまり、それだけで「客観性」が発生しているのです。

(中略)

ゆえに(中略)物語の良い点・悪い点がハッキリと分かる。

と、こういった事がハコガキを作る最大の理由なのだと著者は言っています。
 
また、
物語・プロット作りのお手本として
 

 

を紹介しています。

 
僕も、プロット作りなどの物語構造を学ぶとっかかりには
 

 

をオススメしたいですね。 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
伏線だけじゃ面白くならないから 
こちらもオススメ!!
 
物語・プロット作りのお手本!!
ハコガキに使える!
なるべく大きい横長を選びましょう

【映画のデザイン】おいっ、サスペリア! 「決してひとりでは見ないでください。」 になっていないじゃないか!?

です。

 

以前に、タイトルロゴについてとり上げた、

リメイク版

 

ティザービジュアルが公開されました。

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しっかりと期待は裏切らない、震えるデザインになっています。

というか、僕が切に願っていたコピーである

 

決してひとりでは見ないでください。

 

になっているじゃないか!!……って

 

 

 

ん?

ちょっと待て?

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決してひとりでは見……

 

 

 

 

 

 

ん?

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あっ……!

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なんかやってる……

 

 

 

 

 

 

ちょっと……

 

ガンツ

って思っちゃったじゃないか!

 

 

 

うーん

まぁ、いいですけどね……

 

でもぉ

個人的にはぁ……

 

余計な事しないで欲しかったよぉ~~~

 

というところはあります……

 

まぁ、リメイクだし

何かしないと芸がないとか?

なんだか分かりませんが

色々な経緯があって、こうなったんでしょう。

 

それとも、映画の内容を示唆する何かなのか?

 

いやいや、そういう事でもないような気がするけど……

と、考えてくと色々勘ぐっちゃいます。

 

あっ、それが狙い?

と、これもまた深読み……

 

まぁ、そこに深い意味があるにしろ無いにしろ

様々な人の意見や思惑を経てこうなったんだろうという事は

よ~く、分かります。

 

でも……

 

 

この

のようなバックをベースに

なんとも生々しい付着感の血文字『S』!

そして、前回の紹介記事ではややカラフルな配色のものを紹介しましたが

今回は黒のみでカッコよく

SusPiRiA

(『i』以外の大文字と小文字の入れ替えが、デザイナーの意図と合っているかは分かりません…)

のタイトル。

そこへ、やや食い込みながらも

英字タイトルを邪魔しない程度に作品の印象に寄せつつ

白いカタカナタイトル

 

サスペリア

 

もう

これで充分じゃないですか!?

 

 

 

まぁ……

いいんですけどね……

 

 

 

 

 

 

そして、こちらがトレイラー


 

 

「決して、ひとりでは見ないでください」のオリジナルが聞きたくて

1977年公開 ダリオ・アルジェントのオリジナル版の日本語予告

を探したけど見つけられなかった……

 

なので

ルカ・グァダニーノ のリメイク版の日本語トレイラーにも

是非!

 

決してひとりでは見ないでください。

 

……入れて欲しい。

【映画のための読書】1週間でマスター 小説のメソッド 初級編 その4:プロットを作ってみよう(第1回)

『小説のメソッド 初級編 その4』になります。

 

“第五日 プロットを作ってみよう” 

 

 

この記事は本の内容に触れます。

また、記事中の意見等はブログ管理者の個人的なものです。

ご了承ください。

 

 

前回の記事はこちら。

 

第五日 プロットを作ってみよう(第1回)

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第四日までは、
作品づくりのために知っておく事というような
知識と前準備のような内容でしたが、
第五日では、プロットという、より作品づくりに実践的な内容になっていきます。
 

1、プロットって何?

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プロットは、シナリオや小説の設計図になるもので、あらすじとは違います。

A:風が吹けば、桶屋が儲かる。

(中略)

では、風と桶屋との間をつなぐ、言葉遊びがあるのを知っていますか?

B:風が吹く

   ↓

 砂埃が舞い立つ

   ↓

 埃が目に入る

   ↓

 目の不自由な人が増える

   ↓

 三味線の需要が増す

   ↓

 猫が減る

   ↓

 ネズミが増える

   ↓

 桶をかじる

   ↓

 桶屋がもうかる

(後略)

そして、このAとBの違いは
A=物語やストーリー
であり、
B=原因と結果が連鎖的に書かれたもの
になります。
(例題が古いことわざなので、
 「なんで、それが連鎖なの?」
 と思うところがある人もいるかもしれませんが、
 そのあたりの説明は著書の中で説明されています)
 

 風が吹くと……

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何故、儲かる……?

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もう、プロットがどういうものかはお分かりですよね。
Bを物語の流れ(構成)として作れればいいわけです。
そして、その実践方法がこの後に紹介される「ハコガキ」となります。
 
 

2、ハコガキ

ハコガキとは「箱書き」のこと。元々は、映画のシナリオを書く際に用いられていた方法です。

ここで、いよいよ具体的に手を動かしていくための方法が説明されるのですが、
ちょっとしたカード遊びのようで面白いです。
 
方法は、メモ用紙の束を用意して
1枚ずつに
 
・場所:
・時間:
・登場人物:
・出来事:
・主な台詞:
 
をすべての場面分書いて、
それを並べて「推敲・リライト」と同じ要領でブラッシュアップしていきます。
(前略)
まず、頭の中にあるイメージを、場面ごとに整理する。その作業から始めてください、ぜひ。
 
「推敲・リライト」についてはこちらの記事で紹介しています。
推敲・リライトのコツ

 

設問を使った推敲・リライトの方法


ハコガキ」のメモ用紙は内容が書ければなんでもいいと思います。

情報カードポストイットを使ったり、

必要なくなったコピー用紙を切って裏を使ってもいいでしょうし、

並べるスペースさえあれば、

切らずにコピー用紙のそのまま裏を使ってもいいと思います。

ちなみに、PCでテキストエディタ上で、

シナリオの柱を立てる要領で「ハコガキ」を作ってコピペで入れ替えして

構成を作る事もできますが、

慣れないとコピペやスクロールに手間取って、

余計な意識に思考を邪魔されるので、

慣れるまでは、紙を使って手を動かしたほうが

直観的に「ハコガキ」ができると思います。

 
 
なるべく大きい横長を選びましょう

【シナリオ書き起こし】Mother(ネタバレあり)

 今回は、これまでミニッツライナーで

1分ごとに人物が何をしたかを書き出した映画の

シナリオ書き起こしをしてみたいと思います。

 

選んだのは、『Mother』

 

ミニッツライナーの時の記事はこちらです。

 

この記事にはネタバレがあります。

記載したシナリオは独自に書き起こしたもので公式のものではありません。

実際のシナリオとは表現等相違があることが前提となる事をご了承ください。

 

 

7分くらいで短めなのと、

話もちょっとしたフェイクがあって面白かったのでこちらを選びました。

 

 

では、さっそく

『Mother』

シナリオに書き起こしてみましょう!

 =============================

Mother

監督:尾形竜太
脚本:遠山絵梨香
 

小山茜:上白石萌音

小山夕子:霧島れいか

小山洋介:松田賢二

小山翔太:髙橋 來

 

 

○茜の家・LDK(夕)

冷蔵庫の前に立つ茜。

ふと冷蔵庫の傍を見る茜。

家族の1週間の家事分担が書かれた小さな黒板がある。

黒板には『ママ・パパ・茜・翔太』とあり、『ママ』以外には『掃除』や『ゴミ出し』などが分担されているが、『ママ』の分担だけが何もない。

冷蔵庫のドアに手をあてる茜。

茜「今日から私がママだから……よろしく」

 

○タイトル『mother』

シンクに置かれたボールに水滴が落ちる。

 

○茜の家・LDK(夕)

赤いエプロンをした茜。冷蔵庫を開けて目を見開く。

冷蔵庫の中には、タッパーに分けられた料理が綺麗に並べられている。

小さく微笑む茜。

キッチンで『レシピノート』を見ながら、自信なさげに顔をしかめる茜。

 

○同・外観(夜)

犬の鳴き声。

父と翔太の声「ただいまー」

 

○同・LDK(夜)

ダイニングテーブルでミンチ肉を手でこねている茜。

茜「おかえり」

入ってくる父と翔太。

茜「ごめん、夕飯まだできてない」

父「おー、じゃあ、パパがお風呂掃除と洗濯してくるよ。洗うもん出してあるか?」

茜「あー、ごめん。あの、そこ、そこに……」

茜、肘で奥のリビングにあるソファの上にひろげた衣類の山を指し示す。

父「あー」

ソファに向かう父。

翔太「お腹すいたー」

茜、うんざりした表情をするも、あせるようにミンチ肉をこねる。

父「おい、翔太、わがまま言うんじゃない」

翔太「だって、お姉ちゃん作るの遅いんだもん」

茜「あー、もう、うるっさいなぁ」

ふと、何か思い出すように遠い目をする茜。

母の声「待ってて、もうちょっとでできるから」

茜、ゆっくりガステーブルを振り返る。

 

○(回想)同

ガステーブルで料理をしている母。

学生服の茜が入ってくるなり、冷蔵庫を開ける。

茜「お腹すいたぁ」

母「はいはい」

ダイニングセットに座り、プリンを食べる茜。

母「そんなの食べたら、ご飯食べられなくなるわよ」

うんざりした表情の茜。

茜「ママが作るの遅いからでしょー」

 

○(回想戻り)同(夜)

ふと、何かを感じたように視線を下げて泳がせる茜。

   ×   ×   ×

焦げたハンバーグを食べる父。

翔太は食べようとしない。

父が茜を励ますように言う。

父「うん、うん。うまいよ。うまいうまい」

少し苦笑いの茜。

翔太「おいしくなさそうだからいらない」

席を立ち、出て行く翔太。

茜「えー」

父「おい、翔太」

茜を気にしながら立ち上がり、翔太を追う父。

父「おい翔太。お姉ちゃんが作ったんだよ」

 

○(回想)同(深夜)

リビングのテーブルで勉強をしている茜におにぎりを乗せた皿を差し出す母。

母「お腹すいたでしょ?」

おにぎりを一瞥して、ノートに視線を戻す茜。

茜「太っちゃうからいらない」

寂しげな表情の茜。

 

○(回想戻り)同(夜)

思い出して反省するように顔しかめる茜。唇を軽く噛みしめる。

 

○茜の家・外観(朝)

鳥のさえずり。

 

○同・LDK(朝)

弁当を詰めながら欠伸をする茜。

ネクタイをしめる父。翔太に服を着せる。

父「はい、ほら。急げ急げ」

   ×   ×   ×

朝食のトーストを食べる茜、父、翔太の三人。

食べ終えた茜、慌てて立ち上がり、牛乳を一口飲んで出て行く。

茜「行ってきます」

 

○同(夕)

冷蔵庫からタッパーを出し、夕飯の用意を始める茜。

茜M「いただきます。ごちそうさま……」

父と翔太が入ってくる。

父と翔太「ただいまー」

茜「おかえり」

急いで用意を続ける茜。

茜M「おいしかった。ありがとう……」

弁当箱を茜に渡す翔太。

無言で去って行く翔太に呆気にとられる茜。

茜、弁当箱を開けると、中にほうれん草が手をつけられずに残っている。

弁当箱の中を見つめる茜。

茜M「私は、お母さんにたくさんの言葉を言い忘れていた」

茜の手にしている翔太の弁当箱を覗く父。

父「翔太、ほうれん草を食べなきゃだめだぞ」

叱るような目つきで翔太を見る茜。

翔太「意地悪だよぉ。僕がほうれん草嫌いなの知ってるのに」

茜「好き嫌いしてたらおっきくなれないよ」

翔太「お姉ちゃんだって嫌いな食べ物あるでしょ?」

翔太が言い終わる前に自信ありげな茜。

茜「ありませんから」

ふと、思い出したように目を見開く茜。

 

○(回想)同

冷蔵庫を開ける母。ダイニングテーブルにほうれん草のケーキを出す。

母「ケーキ食べよう」

子供の茜「うわー」

子供の茜、ケーキを一口食べて目を見開き母を見る。

子供の茜「おいしい」

母「このケーキね、茜ちゃんの嫌いなほうれん草のケーキなんだよ」

子供の茜「えー?」

母「食べられたね。エライエライ」

子供の茜の頭を撫でる母。

レシピノートをテーブルの上に置く母。

 

○(回想戻り)同・夜

はっとして、棚を探る茜。

表紙に『お菓子・デザート』と書かれた『レシピノート』を手にとって開く茜。

   ×   ×   ×

髪の毛を縛り、赤いエプロンを着ける茜。

冷蔵庫からほうれん草を取り出す茜。

ノートを見ながら、ほうれん草を調理していく茜。

ふと、ページの最後にある、ふきだしの文字に目を留める茜。

ふきだしには『茜ちゃんがほうれん草食べられるようになりました! 良かったね!』とある。

文字をじっと見つめる茜。

 

○(日替わり)同(朝)

冷蔵庫からほうれん草のケーキを取り出す茜。

ダイニングセットには翔太が座っている。

翔太「え、何? 何なの?」

茜、ほうれん草のケーキを翔太の前に差し出す。

茜「はい、どうぞ」

翔太「うわ、ケーキだ! いただきまーす」

早速、嬉しそうに食べる翔太。

茜「どうぞ」

翔太「うん、おいしい!」

小さくガッツポーズをする茜。

茜「それね、ほうれん草のケーキなんだよ」

翔太「えー?」

茜「でも、食べられたじゃん」

翔太「僕、ほうれん草食べられた」

茜「うん、えらいえらい」

笑顔で嬉しそうに翔太の頭を撫でる茜。

 

○同・階段

茜と翔太、何かを待ちわびるように階段の途中に並んで座っている。

茜の膝の上には畳んだ赤いエプロン。

玄関のドアが開く音。

はっとして、嬉しそうに翔太を見る茜。

茜「来た」

茜と翔太、嬉しそうに急いで階段を降りる。

 

○同・玄関

赤ん坊を抱いた母と一緒に父が外から入ってくる。

玄関に駆け寄る翔太。続いて茜。

父と母「ただいまー」

翔太「ママ、おかえりー」

赤ん坊を見る翔太と茜。

翔太「うわー、ちっちゃい」

茜「かわいー」

母から赤ん坊を受け取る父。

父「翔太、今日からお兄ちゃんだぞー」

翔太「もう僕ほうれん草食べられるから……」

茜の方を振り向く翔太。

茜も翔太を見る。

翔太「もう、お兄ちゃんだもんねー」

茜「そうだねー」

笑う茜。

母「うわ、翔太、ほうれん草食べれるの? すごいね」

父「じゃあ、ほら、お兄ちゃんとあがろうか?」

父、赤ん坊を大事そうに抱えて、家にあがり、翔太と共に家の奥に進んで行く。

父と翔太を優しく見送る母。ふと、茜の視線に気づく。

母を見つめる茜。

茜「おかえり。いただきます。ごちそうさま。おいしかった。ありがとう」

母「え?」

茜「今までママに言ってなかったぶん」

畳んだ赤いエプロンを母に差し出す茜。

嬉しそうな表情の母。

照れてはにかんだ表情の茜。

茜「私もエプロンほしいなぁ……なんちって」

満面な笑みの茜。

〈了〉

 =============================

今回、シナリオを書き起こすのに映像を何回か見直したんですが、

その度思うのが…

 

ミンチ肉をこねる茜(上白石萌音)が怖い……

 

最初の方、

ハンバーグらしきものを作ろうとミンチ肉をこねてるところで、

弟の翔太に「お姉ちゃん作るの遅いんだもん」

と軽くディスられるのですが、

それに対する

 

「あー、もう、うるっさいなぁ」

 

という茜の言い方が、何気に怖いです。

 

作品内では描かれていませんが、

弟はこの時、恐怖を感じていたことでしょう。

僕も姉がいるのでよく分かります

 

まぁ、茜も、

弟の

身勝手な言い分と、

上手に肉をこねられない苛立ちに

ついつい、きつくあたってしまったんでしょうねぇ。

期待されてプレッシャーがかかっているでしょうから……

僕も弟がいるのでよく分かります。

 

 

しかし、更に、その後の回想でも、

茜は、「お腹すいた~」と言いながら冷蔵庫を開けて、

プリンを食べようとするのですが

 

既に食事の準備をしている、

霧島れいか演じる、美人ママの夕子から

 

「そんなの食べたら、ご飯食べられなくなるわよ」

と言わると

 

今回は、余程空腹に苛立っていたのでしょう

 

凄いうんざりした表情

「ママが作るの遅いからでしょー」

ディスりつつ

プリンをペロリと喰らいます。

 

と、

こんなところに注目しつつ、

今回は、シナリオ書き起こしをしてみました。

 

では、

『Mother』

シナリオ書き起こし、終わり。

 

 

上白石萌音主演の映画。監督は周防正行

【映画のデザイン】おいっ、サスペリア! タイトルロゴがかっこいいぞ! 

 どうも、アカコアラです。

 

ちょっと、映画にまつわるデザインごとで、

気になったものを発見!

 

それが、こちら


 

リメイク版です。

これの何が気になったかというと…

 

タイトルロゴです。

 

 

これがポスターなんですが…

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SusPiRiA

(『i』以外の大文字と小文字の入れ替えが、デザイナーの意図と合っているかは分かりません…)

タイトルロゴがかっこいい!!

 

僕的には、

ソール・バス  ヒッチコック!!

を彷彿とさせます。

 

 

グラフィックデザインまわりがいい映画っていっぱいあると思うんだけど、

自分的にここまで条件反射で食いついてしまうデザインが使われている映画は

久しぶりです。

 

カイル・クーパーセブン以来じゃないかな。

 

【映画のための読書】1週間でマスター 小説のメソッド 初級編 その3:文章を直してみよう

『小説のメソッド 初級編 その3』になります。
 

“第四日 文章を直してみよう” 

 

 

この記事は本の内容に触れます。

また、記事中の意見等はブログ管理者の個人的なものです。

ご了承ください。

 

 

前回の記事はこちら。

 

第四日 文章を直してみよう

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第三日では、「他人の目」で推敲・リライトする事について述べられましたが、
第四日では、以下のような設問を使った推敲・リライトの方法が語られます。
〔設問〕
Q1、(例文1)を読み、良いと思われる箇所・悪い箇所に、印をつけなさい。
Q2、その後で(例文2)を読み、1と異なっている点を指摘しなさい。(いくつでも、かまいません。)
(後略)
 この後、本書では(例文1)と(例文2)を読み、解答・解説へと進んで、
理解していく事になります。
 
この中で、特に今回注目したのは、
『3、“なあなあ”とリアル』です。

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(前略)
それは、書き手が甘えているからです。「これくらい書いておけば、分かるだろう・伝わるだろう」と、“なあなあ”になってしまっているからです。
これ、小説や脚本に限らず、文章を書こうとしている人は一読しておくと良いかもしれません。
むしろ、文章に限らず、現実の対面コミュニケーションにも言えるかもしれませんね。
 
これを理解したうえで、わざと濁して読み手に想像させられる文章が書ければ、面白い小説が書けるかもしれません。
 
また、『リアル』についての記述も、作品の世界観に読者を誘い込むのに重要なファクターなので、気になる人は読んでみてください。

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次の『4、読み手は馬鹿?』に関しては、

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(前略)
読み手は馬鹿なんです!(失礼。もちろんアナタと私も、その中に含まれています。)
書き手の頭にあるイメージは、文字という「情報」にならなければ、読み手へ伝わりません。
と、言い方は乱暴なですが、これも言い得て妙で、
そのくらいに思って表現をしていった方が、結果的に読み手が理解できるし自分も迷わないんじゃないですかね。
「自分も読み手も馬鹿だから……」くらいに思って書いた方が自分も何が言いたいのか、確認しながら書く事になると思うので。
この方法、馬鹿にできないんじゃないでしょうか。
 
 
そして、
『6、リライト・推敲の「総まとめ」』
から
『7、もっとレッスンを重ねたい「熱心な」アナタへ』
と続き、第四日は締めくくられていき、
 
『7、もっとレッスンを重ねたい「熱心な」アナタへ』では、
学校・職場・地域で、同じ目的を持つ仲間を集め、サークルを作ってください。そして、書いた文章を交換し、互いに添削をし合ってみてください。
という提案が著者からあります。
 
これ、やってる人からすれば当たり前だけど、
まだ書き始めた人なんかは抵抗がある方も多いんじゃないですかね。
でもこれ、書き始めたばかりの人ほど早いうちにやった方がいいと思いますよ。
これをやる環境に身を置くとモチベーションを上げざるおえませんから。

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僕も小説ではありませんが、自分のシナリオを仲間の前で読んで感想や意見なんかを聞くって事を何度もやりますが、これで色々分かる事があります。
その時に同時に推敲・リライトする箇所とかも気づいたりしますしね……
 
やった事がない人は是非やってみてほしいです。
 
少し、効果は下がるかもしれないのと、
個人間だと著作権などでトラブルになる可能性があるのでオススメはしませんが、
対策を考えれば、対面ではなくネットワーク上でも応用は利くかと思います。
 
 
では、また後日へと続きます。
次は、『第五日 プロットを作ってみよう』です。