【映画のための読書】1週間でマスター 小説のメソッド 初級編 その4:プロットを作ってみよう(第1回)
『小説のメソッド 初級編 その4』になります。
“第五日 プロットを作ってみよう”
この記事は本の内容に触れます。
また、記事中の意見等はブログ管理者の個人的なものです。
ご了承ください。
前回の記事はこちら。
第五日 プロットを作ってみよう(第1回)
第四日までは、
作品づくりのために知っておく事というような
知識と前準備のような内容でしたが、
第五日では、プロットという、より作品づくりに実践的な内容になっていきます。
1、プロットって何?
プロットは、シナリオや小説の設計図になるもので、あらすじとは違います。
A:風が吹けば、桶屋が儲かる。
(中略)
では、風と桶屋との間をつなぐ、言葉遊びがあるのを知っていますか?
B:風が吹く
↓
砂埃が舞い立つ
↓
埃が目に入る
↓
目の不自由な人が増える
↓
三味線の需要が増す
↓
猫が減る
↓
ネズミが増える
↓
桶をかじる
↓
桶屋がもうかる
(後略)
そして、このAとBの違いは
A=物語やストーリー
であり、
B=原因と結果が連鎖的に書かれたもの
になります。
(例題が古いことわざなので、
「なんで、それが連鎖なの?」
と思うところがある人もいるかもしれませんが、
そのあたりの説明は著書の中で説明されています)
風が吹くと……
↓
↓
↓
何故、儲かる……?
もう、プロットがどういうものかはお分かりですよね。
Bを物語の流れ(構成)として作れればいいわけです。
そして、その実践方法がこの後に紹介される「ハコガキ」となります。
2、ハコガキ
ハコガキとは「箱書き」のこと。元々は、映画のシナリオを書く際に用いられていた方法です。
ここで、いよいよ具体的に手を動かしていくための方法が説明されるのですが、
ちょっとしたカード遊びのようで面白いです。
方法は、メモ用紙の束を用意して
1枚ずつに
・場所:
・時間:
・登場人物:
・出来事:
・主な台詞:
をすべての場面分書いて、
それを並べて「推敲・リライト」と同じ要領でブラッシュアップしていきます。
(前略)まず、頭の中にあるイメージを、場面ごとに整理する。その作業から始めてください、ぜひ。
「推敲・リライト」についてはこちらの記事で紹介しています。
↓
推敲・リライトのコツ
設問を使った推敲・リライトの方法
「ハコガキ」のメモ用紙は内容が書ければなんでもいいと思います。
必要なくなったコピー用紙を切って裏を使ってもいいでしょうし、
並べるスペースさえあれば、
切らずにコピー用紙のそのまま裏を使ってもいいと思います。
ちなみに、PCでテキストエディタ上で、
シナリオの柱を立てる要領で「ハコガキ」を作ってコピペで入れ替えして
構成を作る事もできますが、
慣れないとコピペやスクロールに手間取って、
余計な意識に思考を邪魔されるので、
慣れるまでは、紙を使って手を動かしたほうが
直観的に「ハコガキ」ができると思います。
なるべく大きい横長を選びましょう