【映画のための読書】1週間でマスター 小説のメソッド 初級編 その3:文章を直してみよう
『小説のメソッド 初級編 その3』になります。
“第四日 文章を直してみよう”
この記事は本の内容に触れます。
また、記事中の意見等はブログ管理者の個人的なものです。
ご了承ください。
前回の記事はこちら。
第四日 文章を直してみよう
第三日では、「他人の目」で推敲・リライトする事について述べられましたが、
第四日では、以下のような設問を使った推敲・リライトの方法が語られます。
〔設問〕Q1、(例文1)を読み、良いと思われる箇所・悪い箇所に、印をつけなさい。Q2、その後で(例文2)を読み、1と異なっている点を指摘しなさい。(いくつでも、かまいません。)(後略)
この後、本書では(例文1)と(例文2)を読み、解答・解説へと進んで、
理解していく事になります。
この中で、特に今回注目したのは、
『3、“なあなあ”とリアル』です。
(前略)それは、書き手が甘えているからです。「これくらい書いておけば、分かるだろう・伝わるだろう」と、“なあなあ”になってしまっているからです。
これ、小説や脚本に限らず、文章を書こうとしている人は一読しておくと良いかもしれません。
むしろ、文章に限らず、現実の対面コミュニケーションにも言えるかもしれませんね。
これを理解したうえで、わざと濁して読み手に想像させられる文章が書ければ、面白い小説が書けるかもしれません。
また、『リアル』についての記述も、作品の世界観に読者を誘い込むのに重要なファクターなので、気になる人は読んでみてください。
次の『4、読み手は馬鹿?』に関しては、
(前略)読み手は馬鹿なんです!(失礼。もちろんアナタと私も、その中に含まれています。)書き手の頭にあるイメージは、文字という「情報」にならなければ、読み手へ伝わりません。
と、言い方は乱暴なですが、これも言い得て妙で、
そのくらいに思って表現をしていった方が、結果的に読み手が理解できるし自分も迷わないんじゃないですかね。
「自分も読み手も馬鹿だから……」くらいに思って書いた方が自分も何が言いたいのか、確認しながら書く事になると思うので。
この方法、馬鹿にできないんじゃないでしょうか。
そして、
『6、リライト・推敲の「総まとめ」』
から
『7、もっとレッスンを重ねたい「熱心な」アナタへ』
と続き、第四日は締めくくられていき、
『7、もっとレッスンを重ねたい「熱心な」アナタへ』では、
学校・職場・地域で、同じ目的を持つ仲間を集め、サークルを作ってください。そして、書いた文章を交換し、互いに添削をし合ってみてください。
という提案が著者からあります。
これ、やってる人からすれば当たり前だけど、
まだ書き始めた人なんかは抵抗がある方も多いんじゃないですかね。
でもこれ、書き始めたばかりの人ほど早いうちにやった方がいいと思いますよ。
これをやる環境に身を置くとモチベーションを上げざるおえませんから。
僕も小説ではありませんが、自分のシナリオを仲間の前で読んで感想や意見なんかを聞くって事を何度もやりますが、これで色々分かる事があります。
その時に同時に推敲・リライトする箇所とかも気づいたりしますしね……
やった事がない人は是非やってみてほしいです。
少し、効果は下がるかもしれないのと、
個人間だと著作権などでトラブルになる可能性があるのでオススメはしませんが、
対策を考えれば、対面ではなくネットワーク上でも応用は利くかと思います。
では、また後日へと続きます。
次は、『第五日 プロットを作ってみよう』です。